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Ropes' Interview


 1994年の夏にファーストアルバム「テクノボウ」をリリースしたxmo。このアルバムをひっさげて、1994年末の冬にトランスアトミックツアーと銘打ったワールドツアーを行い、世界各地で観衆の拍手を浴びてきた。世田谷の砧で行われる日本での凱旋公演のチケットは発売からわずか20秒で完売し、多くの日本人にも認められたことを証明した。
 今日はその砧公演を間近に控え慌ただしいスケジュールの中、xmoの3人に冬の寒さが一段と厳しくなってきた駒沢公園に集まっていただくことができました。ワールドツアーの内容やこれからの活動について私、ロペス・ロドリゲス2世が詳しくお聞きしたいと思います。


 
[ロドリゲス(以下ロ)]
xmoのみなさん、どうもはじめまして。わざわざお越しいただきまして恐縮です。
[xmo一同]
こちらこそ・・・
[ロ]
まず、今回のワールドツアーの企画を決定された馬嶋さんからお聞きしますが、ターゲットを日本ではなく世界に向けられたのはなぜでしょうか?
[馬嶋(以下馬)]
日本人は音楽の捕らえかたが異国の人々よりも偏っていると思うんです。テクノボウのデモ版を私の周辺の人々に聴かせたところ、全く良い反応が無かったんですよ。それで世界は広いし、どこか聞いたこともないような国では少しくらい我々の気持ちを理解してもらえると思いまして、3人乗りの舟で日本を出ることにしました。
[ロ]
なるほど。世界のどこかにきっとわかってくださる人がいると思ったのですね。それでは竹林さんにお聞きしますが、聞くところによると、手ぶらで日本を出発されたそうですが、楽器類はどのように手に入れられたのでしょうか?
Chikurin image[竹林(以下竹)]
手ぶらで出かけたと言うのは大袈裟ですね。もちろん我々は、パンツの着替えくらいは持参しましたよ。2枚にするか3枚にするかで各人、家庭でのトラブルはあったようですが。楽器類は一人一点だけ持参を許可しました。その他のものは全て現地調達です。まぁ、はっきり言うと親友の坂本君に借りたのですが。
[馬]
確かにパンツは必要でした。大道芸のためにね。街の中心らしきところで観衆を集めて、体を張った芸をいくつか披露したりしました。やはり外国には理解してくれる人がいましたね。ツアー初日で5ペソくらい集まりましたよ。
[新実(以下新)]
あれは大好評だったねぇ・・・。以前、池袋でやった事があるんですがもう全然うけなくて3人愕然とした事があったんですよ。それが言葉も通じない人達にあれほど受け入れられるとは思ってもみなかったんで、暫く震えが止まらない位感動しました。また今度、行くつもりなんでその時の為に現在、新ネタを練習中だったりします。
[ロ]
なるほど。確かに日本の大道芸は世界にもウケがいいようですしね。しかし池袋で芸をされていたことは失礼ながらも初耳です。読者のみなさんのためにも、いまだ公表されていないグループ結成についてのお話を少ししていただけないでしょうか?
[竹]
我々は、人類の繁栄と弛まぬ前進を希求しています。また同時に来るべき21世紀に向かって宇宙の中の生物「人間」として誇りをもって生きてゆける事を切に願っています。しかしながら地球は環境破壊の憂き目にあい、さらには度重なる戦火にさらされています。そこで、それを救うべくxmoを結成したのです。
Mazima image[馬]
私も竹林さんと波長が合うのか全く同感でしたよ。1997年に基準を置いて逆算するとちょうど1994年にこのグループを結成しないといけなかったんですよ。今回のワールドツアーもかなりの数のティッシュを配れて、実に有効な活動になりました。
[新]
私は一番最後に参加した訳ですが・・・。ふたりのその地球に対する思いやりと人間としての誇りにいたく感動して、これはもう参加しないと生きている意味がないなぁ・・・と思ったんで参加したんですよ。私が参加した事で若干本来の目的から離れていってしまっているという感じがしないでもないですが、ティッシュ配りとか地道な事って比較的苦にならない方なんでその点では役に立っているんではないかと・・・。
[ロ]
なるほど。少し難しいお話のようですが、グループの結成は、まさに運命だったということのようですね。少しは読者に結成の真意が伝わった気がします。それでは、もうすぐ行われる砧公演について何か教えていただけませんか?
[馬]
今度の砧公演はxmoの集大成とも言えるものになりそうです。ツアーは全て未発表の曲を使いました。これをファンにぶちまけて、軽やかなダンスを披露してもらおうというわけです。その愉快さは抜群ですよ。
[竹]
やっぱ愉快痛快ビシット快感が一番だね。僕等としてはYOUたちに楽しんでもらう事をHOPEして日夜励んでるわけよ。あはぁ〜ん。
[ロ]
はぁ、そうですか。新実さんはどうですか?
Niimi image[新]
向こうで(ワールドツアーで)やった事をそのままやってどの様な反応があるのかとても楽しみです。あっ、先日今回の公演用のティッシュが出来たんで少し貰って来たんですけど、凄く柔らかくてそれでいてしっかりしててとても気に入りました。配るのやめて自分達で使おうか・・・なんて話し合ってる位良いんですよ。
[ロ]
ほぉ、かなり良いティッシュが出来た様ですね。ところで、今回の公演にはワールドツアーでいっしょだったサポートメンバーの方々がまた参加されるそうですが・・・
[馬]
ええ。我々はモーリタニアでサポートメンバーを見つけたわけですが、なかなかノリの良いアフリカンスピリチュアルダンサーを探し当てられました。砧でもみなさんに披露することができると思いますよ。
[竹]
いやぁ、あのダンサーの踊りは素晴らしいよね。日本では色々制約があるので生まれたままの姿では踊れなかったけど、向こうの公演では震えが来たよ。もうスケールの大きさと言ったら驚愕だね。思わず地球の息吹を、人類の力強さを思い知らされたね。
[ロ]
サポートメンバーも充実してる様でますます砧公演が楽しみな訳ですが・・・
その砧公演で目玉と言うか「ここを見て欲しい!」って言うのがあったら聞かせていただけますか?
[新]
やっぱり、ティッシュですね!!
後半の泣き所で涙を拭く時にも目に優しいですから安心して拭いて下さい。
[竹]
手元を絶対見ないように。
弾いていなくても、弾いているのです。(?)まぁ、最近のバンドはどこもコンピュータを駆使していますから、いまさら隠しもしませんが ・・・。今回のコンピュータは、クレイ社のスーパーコンピュータを使いました。ステージの真ん中に置いてあります。耐震装置つきの凄い奴です。
[馬]
私の見せどころは、チャドのンジャメナの職人に作ってもらった特注のボンゴの演奏です。かなり小気味の良い音で、これを曲全体にわたって切れ目なく叩きます。相当小さな音なので、聴きのがさないように全神経をボンゴに集中させてください。
[ロ]
ティッシュとコンピュータとボンゴ・・・とても楽しみですね。
では、最後にxmoのこれからの抱負とファンのみなさんに一言、お願いします。
[竹]
まってるぜ、ベイビィ〜ネ
[馬]
タマシイのサウンドを堪能してもらいたいネ。
[新]
資源を大切にネ!
[ロ]
それでは砧公演を楽しみにしております。どうもありがとうございました。

(1995年1月某日 夕暮れ迫る駒沢公園にて)

		

***おことわり***
砧公演はすでに終了いたしました。

		
		
		

Supported by... Yasuo Niimi (xmh Technical Chief)